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重金属による慢性中毒症とデトックス 水銀、鉛、砒素、カドミウムさらにはアルミニウムなどが中枢神経(大脳、小脳、脊髄)に慢性的に蓄積して、認知症(痴呆症)、小児の自閉症、ADHD(集中力障害、多動症)などの原因となりうることは既に広く認識されています。古くは水俣病、阿賀野川有機水銀中毒、富山神通川イタイイタイ病が有名です。 重金属は末梢神経にも悪影響を及ぼして、様々な痛み痺れの原因となっていることも忘れてはなりません。 水銀はマグロ、カツオ、サケなど比較的、大型魚に多く含まれるために(食物連鎖による凝縮、濃縮の結果)、海産物、寿司を多食する日本人では小児でさえ水銀毛髪濃度がアメリカ人平均値の約3倍はあることがシカゴの小児科医から報告されています。 歯科充填物アマルガムが溶け出して体内に蓄積する危険もしばしば指摘されるところです。 砒素も大量にひじきなどの海産物をを食べ続けた場合には体内に蓄積される可能性がイギリスから報告されています。 地域によっては、米に高濃度のカドミウムが検出されたり、飲料水の中に鉛、アルミニウムが多量に含まれている場合があることも明らかになっています。 重金属中毒の可能性を考えた場合には、一度信頼性の高い検査機関で毛髪内重金属を検査してもらい、血中濃度とあわせて検討することが大切です。しかし、脳内に蓄積された重金属量を正確に測定することは不可能であり、デトックス治療を行って臨床的に症状の改善を見ながら判断しなくてはならないこともあります。 治療にはキレート剤といわれるお薬を少なくとも半年から一年掛けて内服し、3ヵ月ごとに毛髪検査を行って臨床症状とあわせ効果を判定します。時間をかけて行う治療だけに、安全性の高いキレート剤を十分注意しながら使用することが大切です。急性重金属中毒症以外には、EDTA静脈内点滴治療は幾つかの理由から当院では行いません。安全性の問題も含め、アメリカ医師会はEDTA点滴は医師が行うべき治療ではないという判断を2年以上前に下しています。 尚、EDTA点滴で動脈硬化が改善するか否かについては未だはっきりとした証拠は無いと思われます。 EDTA内服治療も原則的には行いません。 同時に有害重金属中毒を軽減するためには、必須微量元素である亜鉛、セレンなどを 十分補うことも忘れてはなりません。 ここで忘れてはならないのが、環境汚染に伴う重金属ばかりに気をとられ、免疫機能の低下から おこる慢性感染症、特にヘルペス、EB,サイトメガロなどのウイルス感染、真菌(カビ)の感染を 見落としていないかという問題です。免疫学的な血清反応も同時に検査することが必要な場合が ありえます。 環境汚染から身を守り、同時に免疫機能を高めて病気に対する抵抗力を強化し、老化を予防する(抗加齢)には総合的な視野から取り組む必要があります。 この問題に御興味のある方は是非とも御相談ください。 |
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デトックスは中枢神経疾患(自閉症、ADHD、脊髄小脳変性症、アルツハイマー病など)、膠原病などに有効性が報告されていますが、慢性のウイルス感染症が同時に関与している場合もあり注意が必要です。歯科で使用されるアマルガムなどの水銀充填物の除去、飲料水、食習慣の改善を同時に行わないと効果が上がらないことがあります。よく御相談のうえ、慎重に行うことが必要です。また稀ですが重金属排泄剤へのアレルギー反応を起こす方もあり、その場合はお薬を変更しなければならないこともあります。
短期間に急激に重金属排泄を行うことは危険ですので、あくまで年単位で治療を継続していくことが重要です。 お申し込みは以下までに御願いします。 |
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